台湾のSL、CK124

 7日に台湾の新竹と内湾を結ぶ内湾線で、台湾鉄路125周年を記念するCK124牽引のSL特別列車「仲夏宝島号」が運転されました。
 SL冬の湿原号と台湾のCK124が今年3月、姉妹提携を結んだことから、6月9日の台鉄125周年に合わせてJR北海道釧路支社では訪問団を結成しました。
 訪問団のために、台鉄では平日ではありましたが、特別にSLを走らせることになりました。
 ヘッドマークには、台湾と北海道が形どられました。

 編成は内湾寄りからCK124、客車4両と電源車、最後尾にはDLが補機として連結されていました。おもしろいのは、SK124の次位に、テンダーとも貨車ともつかない車両が連結されていて、石炭が積み込まれていました。

 新竹駅では、訪問団の歓迎セレモニーが行われ、また、台湾の鉄道ファン「鉄道迷」も多数詰めかけました。
 午前10時、たよりない?汽笛を合図に出発しました。夏のSLは久しぶりです。
 最初は電化区間を走ります。それも竹中までで、その後は沢に沿って登っていきます。
 途中の竹東駅では約5分ほど停車しました。竹東駅は日本の駅舎の雰囲気が残っています。内湾線は、資源開発の目的に戦前から日本の手で建設が始まりましたが、開通したのは戦後です。

 ところで、今回の客車は特別な貴賓車でした。車内は3列シートの豪華な座席です。4両のうち、1両はラウンジカーで、飲料水やグッズを販売していました。

 内湾まで30キロあまりを1時間ちょっとかけて到着しました。「暑い!」の一言でした。

 ここでも歓迎セレモニーを受けました。駅の裏側に行ってみると、伝統ある派出所から駅が一望できます。内湾は山間部の駅で、とってもよい雰囲気でした。台鉄のみなさま、お世話になりました。