小湊鐡道

 21日、千葉県の小湊鐡道に乗ってきました。この鉄道は、内房線の五井と上総中野を結ぶ39.1キロの路線です。非電化のため、キハ200が運行しています。
 この日は宿泊先の千葉から、早朝の列車で五井に向かいました。列車を降りて、階段を上り、橋上駅の改札をでました。さて、いすみ鉄道も乗れる房総半島横断乗車券を買おうと、窓口を探しましたが、ないようなので、駅員さんに聞くと、ぺらぺらの証明書みたいものを渡され、改札を通過させてくれました。小湊鐡道は、専用の3番線から出発するようで、そこへは跨線橋を渡っていくのでした。この跨線橋、なぜか通路の真ん中にテーブルがあり、おばさんが何やら準備をしていました。野菜の即売コーナーのようでした。

 跨線橋を降り、切符売場へ。窓を開けると車掌のプレートを付けた女性が、乗車券を売ってくれました。ホームには、すでにキハ200の気動車が2両、待機していましたが、それよりも、ホーム近くに停車中の無蓋車にくぎ付けになりました。木製の側壁、今でもこんな(失礼!)車両があるのかと思いました。

 目を上総中野方面に向けると、無造作にキハ200たちがごろごろしていました。これは昭和の風景、そのままのようです。

 車両をじっくりと眺めます。先頭部には、日本車輛昭和39年 の銘板が見えます。カラカラと音をたてるエンジン音、いいですねええええええええ。50歳を過ぎたおじさんには、昔を思い出させる、サウンドです。

 サボも味があります。ボデイのK.T.K キハ214の文字が光っていました。

 いよいよ7:50、上総中野に向け出発です。本当に懐かしいDMH17がうなりをあげます。エンジン音の割に、スペードが上がらないのは、昔のキハ22とかと同じです。車内は、すべてロングシートです。トイレもありません。切符を買った車掌さん、本当に乗っているのか、と思いましたが、ちゃんと乗って、切符の販売、車内放送、ドアの開閉など、さまざまな仕事をこなしていました。

 途中、トンネルもあり、登り坂では、エンジン全開です。振動がびりびり伝わってきます。8:58、終点の上総中野に到着しました。いすみ鉄道の車両が待っていました。ちょっとだけ時間があったので、駅舎の外から1枚撮影しました。本当に本当に、昭和の一場面でした!