摩周丸

 道南遠征報告の締めくくりは青函連絡船摩周丸です。
 特定非営利活動法人語りつぐ青函連絡船の会が指定管理者として運営している海の博物館です。
 NHKブラタモリ」で見た操舵室や無線通信室、運行当時を思い出させるカーペット敷きのグリーン船室などが見学できます。グリーン席(指定席)の座席で大きなスクリーンで繰り広げられる現役当時のDVDを見ました。ぜいたくなシアターでした。
 普段は入れない貨車を積み込む車両甲板に、ネットワークカメラがすえつけられ、船のしくみ展示室で、そのカメラの方向やズームを変えながら画像を見ることができます。すぐれものです。
 また、サロンにあるパソコンには戦後間もなくからの航海記録が、一部を除いて公開されています。これは、列車でいうところの1時間目ダイヤ。これに運航されていた船名が記入され、遅れや欠航なども記録されています。胸が痛かったのは、洞爺丸が七飯浜沖で遭難した1954年9月26日の運行記録。赤線、つまり欠航や遅延が相次ぎ、函館に停泊中の連絡船の数隻は、赤線が横に伸びたままになっていました。沈没です。翌27日を見ると、これだけ大きな災害にもかかわらず、青森から連絡船は運航されていました。
 みなさんが乗船した青函連絡船の年月日と出航時間がわかれば、船名がわかります。ぜひ、それをメモして記録をみてください。
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