懐かしい連絡船
函館市で青函連絡船・摩周丸を保存など幅広い活動をしておりますNPO語りつぐ青函連絡船の会は、復刻版「連絡船&国鉄利用のしおり」を発刊しました。
連絡船と鉄路の利用促進を目的に、1982(昭和57)年11月、当時の青函船舶鉄道管理局青函連絡船船舶連合会がまとめました。同年には東北新幹線(大宮〜盛岡)が開通、青函トンネルの先進導坑貫通を控えるなど新しい時代の到来を告げる一方、同局の赤字が561億円と発表されるなど、国鉄の存続問題が大きくクローズアップされました。
同しおりには、お得なきっぷや荷物、コンテナなどの鉄道輸送関係はもちろん、連絡船の艦内案内、それに航路から見える風景が海図とともに写真で紹介されています。
また、連絡船を中心に、北海道と本州を結ぶ連絡列車の早見表もあり、おおとり、すずらん、ニセコ、はくつる、ゆうづるなど往年の列車の名前が出てきます。急行「せたな」を見た瞬間、熱いものがこみあげてきました。
摩周丸ではしおりの拡大版も展示しているようです。
同会は発足から10年を迎えました。ぜひ函館にお越しの際には、摩周丸をお訪ねくださいませ。