豪雪地帯に

 昨日(12日)、札幌で当会の会員さんのお祝いがありましたもので、石勝線の新夕張〜追分、室蘭本線岩見沢〜苫小牧を乗車しようと、前日から帯広に泊まり、12日はSとかち2号で出発しました。
 トマムを出たとき、なにか胸騒ぎがして、JR北海道の遅れ情報を見ると、岩見沢が大雪で、ダイヤが乱れているとのことでした。その影響で、Sとかち2号で新夕張まで行き、その先は追分までの普通列車に乗ろうと思ったのですが、その普通列車が全区間ウヤ・・・。悪いことはできないものです。
 そのままSとかち2号に乗り、南千歳へ。あきらめられず、とにかく岩見沢へ行こうと思い立ち、1日散歩キップを握りしめ、快速エアポートで札幌へ。札幌が近づくと、車掌さんが「函館本線のダイヤが乱れているので、乗り継ぎは電光掲示板や駅の放送を聞いて」という絶望的な案内をしていました。
 ところが10番線の案内を見ると、岩見沢普通列車の文字が見えました。反射的に乗ってしまいました。40分ほど遅れで、先行のSかむいのあとを追いかけます。
 江別までは晴れ間も見えていたのですが、夕張川を越えると一転して、猛吹雪に。窓が一瞬真っ白くなり、新雪をけちらかすのがわかります。線路の両側には、雪の山がうず高く積まれていました。
 「これはまずい、途中で止まったらどうしよう」という不安に襲われました。途中で引き返すわけにはいかないので、そのまま、乗っていました。なんとか、岩見沢駅の構内にたどりつきましたが、場内信号が赤。各ポイントでは、除雪作業が人海戦術で行われていました。本当にご苦労様です。いわば、遊びできたような人間のために、一生懸命にスコップを雪山に入れているみなさん、ありがとうございます。
 最徐行で6番線に到着。進行方向左手には、雪の魔の手が忍び寄る711系がいました。

 岩見沢駅で、室蘭本線の状況を確認しましたが、バス代行ということで、当然ながら、室蘭本線はあきらめ、今乗ってきた列車で、小樽に行くことにしました。跨線橋からホームを見ると、屋根には1㍍以上の雪が積もり、室蘭本線のキハ40が、ぽつんと止まっていました。

 小樽行の普通列車の中で待っていると、旭川行のSかむいが到着しました。前面に雪をつけ、顔つきが変わっていました。この次に来る旭川行のSかむいは、この先、各駅に止まるとのことです。

 新千歳空港行のSかむいが出発したあと、さきほどの作業のみなさんの努力のおかげで、ポイント上の雪が取り払われ、小樽行は出発することができました。上幌向までくると、ちょっと薄日が差してきました。本当に、岩見沢市内だけなんですね、雪が猛烈なのは・・・
 なんとか札幌まで走りましたが、無情にも車掌さんから「この列車は、手稲で運転を打ち切ります」との放送が。そのまま手稲まで乗り、エアポートで小樽に向かいました。
 あとで聞いたのですが、午後から数時間、江別と岩見沢の間は列車が止まっていたとのことです。
 最後に雪との激闘?を制した列車です。ちょっとピンぼけしていますが・・・